日本経営システム学会 ニューノーマル研究部会
□ニューノーマル研究部会2025年度第6回会合(通算第39回)(ビジネスモデル分科会)の開催について
1.開催日時:2025年10月28日火曜日 18:30-20:00
2.講演タイトル:「日本の創薬エコシステムの現状とJ&Jの取り組み」
3.講師:楠 淳様(Johnson & Johnson, External Scientific Innovation, Sr. Director)
4.開催方法: ハイブリッド(ZOOM+対面)
*対面は東京国際工科専門職大学(JR新宿駅から徒歩5分)
5.講演内容:2010年頃よりグローバル製薬企業の医薬品研究開発モデルは内製型からネットワー
ク型へとシフトが進み、15年後の今日、アカデミア研究をベースとした創薬スタートアップは
重要なシーズソースである。日本では多くのノーベル賞学者を輩出するなど、世界的に見ても
アカデミア研究には強みがあるものの、その研究成果を社会実装につなげているとは言い難く、
特に創薬の分野では、欧米に比べて後塵を拝しているのが実情である。また近年、日本に比較
して中国や韓国の創薬スタートアップの存在感が急速に高まっている。モダリティーの多様化
や科学技術の進歩に伴う新薬の研究開発費高騰、成功確率の低下、リスクを回収する場として
の日本市場の魅力度の相対的低下など、創薬シーズの社会実装へのハードルが年々高まる中、
周辺技術を含む創薬研究を目指すアカデミア研究者、起業家ならびに企業は、世界市場、特に
欧米市場での展開を見据えた思考や情報収集、研究活動をするべきであるが、当初よりこれら
の点について十分に行われて来なかったと感じている。本講演では、演者の経験をもとに日本
におけるアカデミア創薬や創薬エコシステムの現状と可能性について私見を述べるとともに、
J&Jにおける日本の創薬エコシステムへの取り組みを紹介する。
6.講師略歴:薬剤師(1986)、薬学博士(1998)。1986年、星薬科大学薬学部卒業後、1988年、同
大学大学院博士前期課程修了。1988年から2011年の23年間、富士レビオ医薬研究所、Merck
Research Lab、Lilly Research Labにて、脂質異常症・肥満・糖尿病・動脈硬化分野に関する
低分子創薬探索研究に従事。この間、千葉大学医学部、マウントサイナイ医科大学(NY, USA)
に研究出向。2011より3年間日本イーライリリーにてMedical Affairsとして従事。2014年より
現職にて、早期医薬品シーズの探索・評価・ライセンス・オーブンイノベーションを担当。
7.参加方法:以下のURLから出席可否の登録をお願いします。ご登録締め切りは2025年10月24日
17時です。
https://forms.gle/jv1NKo3VMthjSd5h6
オンライン参加のご登録者には後ほどZOOM招待状を送付させていただきます。
※ご不明な点がございましたらご連絡ください。
また今後会合のお知らせを希望されない方は下記までご連絡ください。
三森八重子·大阪大学招聘教授 dt4y-mtmr@asahi-net.or.jp
上條浩一・東京国際工科専門職大学教授 kkamijoh@gmail.com
□ニューノーマル研究部会2025年度第5回会合(通算第38回)(ビジネスモデル分科会)の開催について
1.開催日時:2025年9月27日(土曜日) 14時00分~15時30分
2.講演タイトル:「日本の製造DXの現状と課題=グローバル先進企業との比較=」
3.講師:藤井享先生 (国立大学法人豊橋技術科学大学総合教育 教授)
4.開催方法: ハイブリッド(ZOOM+対面)
*対面は東京国際工科専門職大学(JR新宿駅から徒歩5分)
5.講演内容:ビジネスの視点から見ると、DXの幕開け(2015年頃)から、早くも10年が経過した。
わが国では2016年に内閣府が超スマート社会(Society5.0)を掲げ、製造業においても、DX駆
動型の生産改革や、モノ周辺のコトづくりによるデジタルサービス事業が出現している(キーエ
ンス・ファナック・ニデック・村田製作所・トヨタ・ホンダ・日立製作所・・・等 DX導入に成功)。
この間、組織形態は、従来の企業系列から、デジタル化されたモノづくりによるデータプレーヤ
ーの製造業へと変化した。すなわちコモディティ化・デジタル化・モジュール化による「モノか
らコトへ」の転換が起きた。また企業の収益構造は、製品から、その周辺サービス事業、さらに
は、プラットフォームビジネスへ展開され、産業のデジタルシフトに伴い、ものづくりにおける
コアコンピタンスの外部化が進んだ。その一方で、わが国のDX改革は、従来の業務(個別事業)
に限定した部分最適型のデジタル化に留まり、ビジネス形態の根本的な変革にまでは至っていな
いとの指摘もある。本講演では、これまでの10年間を振り返り、グローバル先進企業との比較か
ら、日本の製造DXビジネスの現状を踏まえ、今後の製造業の課題を探る。
6.講師略歴:中央大学大学院総合政策研究科博士後期課程修了。博士(学術)。株式会社日立製作
所(1990年~2019年、総合法人営業・BtoBマーケティング・営業企画他)。国立大学法人北海
道国立大学機構北見工業大学大学院工学研究科マネジメント工学プログラム長(教員)、工学部
地域マネジメント工学科(教員)、社会連携推進センター長・知的財産センター長・リカレント
教育支援室長、国立大学法人北海道国立大学機構オープンイノベーションセンター研究推進部門長。
日本ホスピタリティ・マネジメント学会会長、日本情報経営学会理事、日本技術・文化マネジメ
ント協議会理事、地域デザイン学会特命担当理事、横幹連合監事、戦略的協創イノベーション研
究所所長。専門領域:俯瞰工学・産業財マーケティング・技術経営・戦略的協創イノベーション
現在に至る。
7.参加方法:以下のURLから出席可否の登録をお願いします。ご登録締め切りは2025年9月24日
17時です。
https://forms.gle/wRcjjbLgq2T7Wi3u7
オンライン参加のご登録者には後ほどZOOM招待状を送付させていただきます。
※ご不明な点がございましたらご連絡ください。
また今後会合のお知らせを希望されない方は下記までご連絡ください。
三森八重子·大阪大学招聘教授 dt4y-mtmr@asahi-net.or.jp
上條浩一・東京国際工科専門職大学教授 kkamijoh@gmail.com
□ニューノーマル研究部会2025年度第4回会合(通算第37回)(知的財産分科会)の開催について
1.開催日時:2025年8月19日(火曜日) 18時30分~20時
2.講演タイトル:「東京大学 TLO の技術移転活動―産学共創を推進するための知財の役割」
3.講師:本田圭子様 (東京大学TLO 代表取締役社長)
4.開催方法:ハイブリッド(ZOOM+対面)
*対面は東京国際工科専門職大学(JR新宿駅から徒歩5分)
5.講演内容:東京大学TLOは東京大学から生まれた発明の社会実装を目標に活動している。本TLO
の活動スタイルは、大学知財ガバナンスガイドライン(2023年内閣府発行)でも推奨されている
「一気通貫」の知財マネジメントである。東京大学TLOは、知財を介して産業界から具体的な社
会的課題やニーズを入手し、それを研究者に共有し大学研究に活かす、大学ー企業間の知財エコ
サイクルを形成している。このエコサイクルを回すことで、大学の研究成果の深化、さらには、
産業界のニーズ・マッチングの確率を上げ、スタートアップ創出の推進力にもつなげることがで
きる。このエコサイクルを動かす東京大学TLOの実績と事業化の事例をご紹介する。
6.講師略歴:東京大学TLO 代表取締役社長。東京大学大学院医学系研究科博士課程にて博士(医学)
を取得した後、1年間の「ポスドク」を経て、特許事務所に就職し特許実務に従事。2001年弁理
士登録と同時に大学知財活用を目指して、株式会社先端科学技術インキュベーションセンター(
現・株式会社東京大学TLO)に参画。その後25年に渡り、大学の研究成果を産業界につなぐ技術
移転業務に従事している。
2003年取締役、2018年副社長、2023年代表取締役社長に就任、現在に至る。
7.参加方法:以下のURLから出席可否の登録をお願いします。ご登録締め切りは2025年8月16日
17時です。
https://forms.gle/bDPDtHmcBSQfLXwL9
オンライン参加のご登録者には後ほどZOOM招待状を送付させていただきます。
※ご不明な点がございましたらご連絡ください。
また今後会合のお知らせを希望されない方は下記までご連絡ください。
三森八重子·大阪大学招聘教授 dt4y-mtmr@asahi-net.or.jp
上條浩一・東京国際工科専門職大学教授 kkamijoh@gmail.com
□ニューノーマル研究部会2025年度第3回会合(通算第36回)(政策分科会)の開催について
1.開催日時:2025年7月5日(土曜日) 14時~15時30分
2.講演タイトル:「理研の第5期中長期計画=つなぐ科学の取り組み」
3.講師:徳田 潤様 (国立研究開発法人理化学研究所 最先端研究プラットフォーム連携事業
本部 本部長室 連携促進コーディネーター)
4.開催方法:ハイブリッド(ZOOM+対面)
*対面は東京国際工科専門職大学(JR新宿駅から徒歩5分)
5.講演内容:国立研究開発法人理化学研究所(理研)はこのたび第5期中長期計画を策定した。
今後2025年度から2032年までの7年間、本第5期中長期計画の下で研究を推進する。近年人類
とそのすみかである地球は多様な問題に瀕している。CO₂排出による地球温暖化や化石エネル
ギーの枯渇、新エネルギ―創出の必要性、半導体やエレクトロニクス、インターネット、人工
知能(AI)などのデジタル技術の急速な発展が社会にもたらす倫理的課題、それらの問題が
社会に引き起こす分断や格差拡大といった社会的問題などである。理研は、日本で唯一の基礎
科学の総合研究所として、世界最高水準の研究開発成果を生み出し、日本の科学技術・イノベ
ーションシステムを牽引し、日本のみならず世界の人々と社会へ貢献する役割を果たすことを
課せられている。本講演では理研の多様な研究、施策、これまでの成果と今後の方向性を紹介
する。
6.講師略歴:大阪大学大学院基礎工学研究科物理系(電気工学分野)博士後期課程修了(工学博
士)。松下電工、イーストマンコダックジャパン、ATMIジャパン、IDEC、ソルベイ・スペシャ
ルケム・ジャパンと、日系・欧米系企業において研究開発、技術企画、プロジェクト企画・推
進、新事業・新商品企画や産業技術総合研究所との組織連携等の幅広い業務を経験。現在は理
化学研究所で半導体関係を中心に公的研究機関、大学、国内外の企業との組織連携を担当して
いる。国家資格キャリアコンサルタント。
7.参加方法:以下のURLから出席可否の登録をお願いします。ご登録締め切りは2025年7月2日
17時です。
https://forms.gle/7CrujtpciseH72w99
オンライン参加のご登録者には後ほどZOOM招待状を送付させていただきます。
※ご不明な点がございましたらご連絡ください。
また今後会合のお知らせを希望されない方は下記までご連絡ください。
三森八重子·大阪大学招聘教授 dt4y-mtmr@asahi-net.or.jp
上條浩一・東京国際工科専門職大学教授 kkamijoh@gmail.com
□ニューノーマル研究部会2025年度第2回会合(通算第35回)(政策分科会)の開催について
1.開催日時:2025年5月20日(火曜日) 18時30分~20時
2.開催方法:ハイブリッド開催 (ZOOM+対面)
3.対面開催会場:東京国際工科専門職大学 (対面参加者は先着8名様とさせて頂きます)
4.講演タイトル:「日本のバイオ戦略=創薬エコシステムの構築に向けて」
5.講師:下田裕和様(経済産業省 生物化学産業課(バイオ課)課長)
6.講演内容:本講演では3つの話題についてお話したい。1つ目は「創薬スタートアップエコシス
テムの強化」である。創薬には基礎から、実用化に至るまで幅広い研究開発能力と制度・規制
の総合力が求められる。創薬エコシステムを構成する人材、産業、臨床の充実と発展に向けて、
国際的な視野を踏まえ、日本にふさわしい総合的な政策を進めていくことが必要である。日本
は昨年の創薬エコシステムサミットで、「日本国を、世界の人々の健康に貢献できる“創薬の
地”とする」ことをコミットし、国を挙げて創薬エコシステムを推進していくことを宣言した。
経済産業省では特に創薬ベンチャーの育成の観点から、国内外のベンチャーキャピタルを通じ
たグローバル創薬エコシステムの構築に取り組んでいる。2つ目はワクチンとバイオ医薬品の
製造拠点整備である。バイオ医薬品は製造技術が課題になることも多い。日本政府は、パンデ
ミック時に国内でワクチンを製造できずにほぼ全量輸入に頼ることになってしまった経験から、
バイオ医薬品およびワクチン製造のための拠点整備を進めている。これは創薬ベンチャーにと
っても必要な環境整備であり、バイオ人材の育成にもつながっている。3つ目が再生細胞医療、
遺伝子治療分野の産業育成である。再生医療は日本の強みであり、iPS細胞由来製品が今後数年
間で多数上市する見込みであるが、その製造を担うべき国内CDMOはまだ未成熟である。再生
医療等製品の産業化に向けて国内エコシステムの構築を目指した経済産業省の施策について説
明する。
7.講師略歴:1999年、東京工業大学工学部卒業。1999年、通商産業省(現 経済産業省)入省後、
IT、サイバーセキュリティー、バイオテクノロジー、再生医療、ヘルスケアなどのイノベーシ
ョン産業推進を担当。2016年から4年間、JETRO(日本貿易振興機構)サンフランシスコ次長、
World Economic Forum第4次産業革命センターフェローとして、日系企業のシリコンバレー
進出やグローバルコミュニティーへの参画を推進。22年7月より現職。
8.参加方法:以下のURLから出席可否の登録をお願いします。ご登録締め切りは2025年5月16日
17時です。
https://forms.gle/U6suDt7TvudeFGKy8
オンライン参加のご登録者には後ほどZOOM招待状を送付させていただきます。
※ご不明な点がございましたらご連絡ください。
また今後会合のお知らせを希望されない方は下記までご連絡ください。
三森八重子·大阪大学招聘教授 dt4y-mtmr@asahi-net.or.jp
上條浩一・東京国際工科専門職大学教授 kkamijoh@gmail.com
□ニューノーマル研究部会2025年度第2回会合(通算第34回)(AI-DX分科会)の開催について
1.開催日時:2025年4月12日(土曜日) 14時~15時45分
2.開催方法:ハイブリッド開催 (ZOOM+対面)
3.対面開催場所:東京国際工科専門職大学(最寄り駅:JR新宿駅)
4.講演タイトル:「品質マネジメントの視点からのデータサイエンス=AI・データサイエンス時代で
何が変わり、何を変えてはいけないのか=」
5.講師:椿 広計先生(情報・システム研究機構データサイエンス共同利用基盤施設副施設長)
6.講演内容:国際標準ISO/IEC20546:2019では、「データサイエンス」を、「データから発見、
仮説、その検証のプロセスを通じてActionable知識を抽出するプロセス」と定めた。既に、19
43年Demingがアメリカ統計学会誌で、「データ取得の究極の目的はAction」とした。Deming
は1950年に来日し、品質管理の講義をマネジメント層に行い、1951年からPDCAサイクルに基
づく品質管理が日本で開始された。データに基づく問題解決プロセスは、1960年「問題解決型
QCストーリー」として開始された。1990年代には、このプロセスは産業界ではDMAIC、初中
等教育ではPPDACサイクルとして世界に普及した。今日でも米国のデータサイエンス専門職カ
リキュラムは、問題解決プロセスを実現する人材育成を目的としている。プロセスの中に、記
述統計的手法から機械学習的先端技法を埋め込むカリキュラムが形成され、専門職を如何に産
業界が活用するかというマネジメント層教育も存在する。日本のAIブームは、AI技術ないしは
機械学習技術導入が、日常管理の生産性向上のみならず、組織の産業競争力復興に繋がるとの
楽観論を与えていることを危惧する。この時代にマネジメントや専門職が行うことは何なのか、
自身の目標を達成する科学的プロセスは何なのか、さらにそのプロセスの各フェイズにどのよ
うなAI技術を活用することで、どの程度経済価値が創出し得るかを皆さんと議論したい。
7.講師略歴:1982年東京大学大学院工学系研究科修士課程修了、東京大学工学部助手。1987年
慶應義塾大学理工学部講師、1988年工学博士、1997年筑波大学大学院経営システム科学専攻
助教授、同教授を経て2005年統計数理研究所リスク解析戦略センター長を兼務。2007年統計
数理研究所データ科学研究系教授、統計数理研究所副所長を経て、2015年独立行政法人統計
センター理事長。2019年統計数理研究所第12代所長に就任。2025年統計数理研究所長を退任。
現在情報・システム研究機構データサイエンス共同利用基盤施設副施設長。
現在、横断型基幹科学技術研究団体連合会長、日本自殺総合対策学会理事長、IAQ出版担当副
会長を務める一方、主要な省庁の委員会および審議会で委員や座長をつとめる。
デミング賞本賞、経済産業大臣表彰標準化功労賞、日経品質管理文献賞、計測自動制御学会
論文賞、日本統計学会・サービス学会活動賞、日本品質管理学会・日本リモートセンシング
学会・経営情報学会奨励賞などを受賞
8.参加方法:以下のURLから出席可否の登録をお願いします。ご登録締め切りは2025年4月9日
17時です。
https://forms.gle/osd1QPbN1yhFwo7e8
オンライン参加のご登録者には後ほどZOOM招待状を送付させていただきます。
※ご不明な点がございましたらご連絡ください。
また今後会合のお知らせを希望されない方は下記までご連絡ください。
三森八重子·大阪大学招聘教授 dt4y-mtmr@asahi-net.or.jp
上條浩一・東京国際工科専門職大学教授 kkamijoh@gmail.com